悪質商法のいろいろ
訪問販売商法
 「アンケートに答えて」「トイレを貸して」「お子さんの教育についてうかがうアドバイザー」などといって家に上がり込み、世間話からはじめて興味をそそり、高額な商品を買わせる。
送りつけ商法(ネガティブ・オプション)
 注文してもいないのに勝手に品物を送りつけてきて、代金を請求する商法。難民救済や福祉事業をうたい文句にする場合が多い。
資格商法
 受講するだけで○○の資格が取れるなどといつわって受講生とし、高額な受講料をとる商法。「企業診断士」「経営工学管理士」などいかにもありそうな資格名を使う。「就職時や会社内での立場が有利になる。」とだます場合もある。実際にある国家資格を利用し、ほとんど役に立たない教材を売りつける手口もある。
霊視商法
 新聞広告に「医者にかかっても治らなかった病気・悩みが解消」とうたい、数々の体験談で人を幅広く募集し、やってきた人に「先祖の霊が苦しめている。祈とうしなければ」などと高額な祈とう料を請求する。本当に悩んでいる人、人生に疲れた人はひっかかりやすい。「あなたは霊が寄り付きやすい体質だ」「この数珠を身につけていれば防ぐことができる」といって物を買わせる霊感商法もある。
かたり商法
 「消防署の方から来ました」などと公的機関の名をかたり商品を買わせたり、定期点検といつわり点検したふりをしたりして代金を請求する。
キャッチセールス
 街頭で「美容に関心はありませんか」「お肌の診断を」などと声をかけ、無料キャンペーン中などといって容サロンにつれていき、強引に化粧品の契約をさせる。「キャッチセールスではないので心配しないで」などの言葉で安心させて連れて行くこともある。
マルチ(まがい)商法
 「商品を買って会員になり、自分の手で会員を増やしていけば大きな収入になる。」と誘い高価な商品を買わせる。高価であればあるほど会員は増やしにくく、元をとるのは簡単ではない。結局、借金 だけが残る。全くの他人ではなく、知り合いから話を持ちかけられるため、だまされやすい。このや り方は被害者が加害者になっていくという特徴がある。自分の活動によっては、友人を失ったり、親戚から相手にされなくなったりすることさえあるという。
その他
 この他にも、アポイントメント商法、睡眠(SF)商法、現物まがい商法、デート商法、先物取引商法、結婚紹介商法、会員権商法、自己啓発商法、ホームパーティ商法などがあり、次々に新しい悪質商法が開発されつつある。